斑尾高原の動物

■動物
ニホンカモシカ 羚羊(ウシ科・カモシカ属、別名:アオジシ・クラシシ)
頭胴長70〜85cm、肩高70〜75cm、体重30〜45kg。
この動物は、原始的動物で日本列島に遺存的に生存しており、日本では、1955年に特別天然記念物に指定され保護されている。
ホンシュウジカなどのシカ類より小柄でずんぐりしており、四肢も首も太く短く、毛も長い。またオス・メス共に短い角があり、体格的にも共に同じような大きさである。
一般にはよく「カモシカのような脚」と言われるが、ニホンカモシカを指して言っているのではないと思われる。
ニホンカモシカは、移動を行わない定着性の動物で、それぞれがなわばりをもって、ふつう群れをなさず単独で行動する。たまにオスとメスの夫婦2頭か、メスと2〜3歳までのこどもという小さな家族単位で生活する。
カモシカは、ベジタリアン(草食動物)で、ヒトが好んで食べるような山菜が大好きで、典型的なブナの森の動物である。
これに対して雪の比較的少ないところに棲むシカ(ニホンジカ)は、進化したシカで森から出て草原にも適用出来るようになり、外敵から身を守るために足は長く、遠くを見渡せるよう首から頭が長く発達した。また、雄は雌より体が大きく一夫多妻制(ハーレムという)の社会を形成している。雄と雌は通常は、別々に生活し繁殖期になると雄が雌の群れに入って繁殖するのである。
ツキノワグマ 月輪熊(クマ科・クマ属)ニホンツキノワグマ
ブナの森を中心とした落葉広葉樹林に生息する植物食傾向の強い雑食性動物である。
体色は黒く、胸の白い月の輪の模様(無い個体もいる)が特徴。全長100〜150cm、体重40〜120kg程度(季節による変動も大きい)であり、世界のクマ類の中では比較的小型の種類である。相対的にオスのほうが大型。
[クマに出会ってしまった時の対応
1.あわてない! 遠くにいるだけなら、そっと立ち去る。距離がくても、クマが気づいてないことがある。その場合は、声をかけり手を振ったりしてこちらの存在を知らせる。たいていのクマはげるはず。
2.さわがない! クマが至近距離にいて、こちらに気づいてる場も、大声で叫んだり石や棒切れを投げつけたりしない。クマを刺して興奮させると危険。
3.走って逃げない! もしクマが突進と後退を繰り返すような、それは威嚇しているだけなので、静かに後ずさりして離れる。ち物を小出しにしながら捨てて、クマの気をそらすことも大切。ニックを起こして騒ぎたてると、本当の攻撃に変わるかも知れな。背中を見せて走って逃げるのは厳禁。クマには逃げるものを追
冬はブナの巨木の洞などで冬ごもりし、春は、ブナの新芽や山菜など、夏は、野いちごやウワミズザクラの実など液果類、アザミなどの草本類、ハチやアリなどの昆虫類、秋には、ドングリやクリなどの堅果類やヤマブドウ、サルナシ、アケビなど木の実をたくさん食べて栄養をつけ、再び冬ごもりに入る。
冬眠とは、越冬中に体温や代謝が下がり昏睡状態になることを言う。
クマは冬眠するが、体温が極端に下がらないので、「冬ごもり」といわれている。
なぜ、冬ごもりをするのか、生理はわかっていない。冬は水分の多い食べ物が少なくなり、かつ子グマを育てるには厳しすぎる環境だからと説明されているが、局地で暮らすホッキョクグマの場合、雄や出産しない雌は厳冬期でも冬眠しない。熱帯に住むクマ、動物園のクマも冬眠しない。
冬ごもりは、中部以北ほど期間が長く6ヶ月に及ぶこともあるが、暖かい中国地方などは60〜70日間と短い。
また、堅果類などが豊作の年は、雪があっても越冬が遅れたり、穴から早めに出たりするクマもいる。
越冬の穴に入る前は、数日間毛ぼしをし、この間腹にたまっている糞を排泄する。穴に入る直前に自分の存在を誇示する印に、周囲の樹木の皮を爪ではいだり、穴の近くにフン塊を残したりする。
昼夜を問わず活動するが、朝夕の薄暗い時間帯に盛んに活動している。人間との関わりがある場所では主に夜
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間に活動している。繁殖期と子育ての時期以外はそれぞれの個体が単独で暮らす。個体間に「なわばり」はないので食べ物が豊富な場所には複数の個体が集まる場合がある。通常12月頃〜4月頃まで冬ごもりをする。
行動範囲は100kmに及ぶこともあるようだが、個体差が大きい。通常は30q〜40kmの範囲か。近年、食べ物に困るクマが人里に降りて作物等を荒らしてしまうことが発生しており、クマは猛獣のように思われているが、悪者はクマだけではない。
豊かな森が、人の手によって消滅しつつある今日、“クマのひとり言”も聞い見る必要があるようだ。
「生きた動物を殺すのは好かん、肉食動物になるより、冬は絶食して冬ごもりしたほうがましだ!」
このひとり言が、クマは猛獣ではないことを物語っている何よりの証拠でもある。
クマは本来、人間がそばによることを嫌う。そのため、人間がクマの生息地に入る場合は、ラジオ・クマ除け鈴などを身に付けて音を立て、人間の存在をクマに知らせることが事故を避ける上で重要である。
ノウサギ 野兎(ウサギ科・ウサギ属)ニホンノウサギ
森林の林縁や草原などの比較的明るい場所に生息する。
野ウサギは夜行性で、昼間は木の根や草むらなどで休息している。群れは作らず単独で行動する。春や夏は草の茎や葉、冬には木の皮や小枝を食べる。
ノウサギはユキウサギによく似ているが、体は小さく尾は短く、夏毛はさまざまな茶色で、冬毛は茶色のままのものと白くなるものがある。
警戒心が強く、走る速さもすこぶる早い。
ウサギは伝統的に、1羽・2羽と鳥と同様の数え方を行う。この由来には諸説あるが、仏教で四足の動物を食することが禁じられていたため、鳥の鵜と鷺(または佐芸)を捩り、ウサギとし、「鳥」として扱うことでこれを回避したという説がよく知られている。
古くから親しまれてきた動物で、「うさぎ追いしかの山」と唄われたり、寝ている間に亀に抜かされたり、鳥取県では、鮫を騙した報復として皮を剥がれたりした(因幡の白兎)。昔話
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では「ずるがしこいことを考えるが、どこか抜けている」というような役をあてがわれることが多い。ただし、カチカチ山では悪い狸をこらしめる、勧善懲悪のヒーローの役を務めている。
ウサギは野ウサギ(リエーブル)、家ウサギ(ラパン・ドメスティック)の2種類に分けられる。 日本に分布するウサギ科の在来種は、北海道の(エゾ)ユキウサギ・本州固有種のニホンノウサギ・南西諸島(奄美大島・徳之島)固有種のアマミノクロウサギの3種である。
日本の山野に棲息しているウサギはノウサギ類(英:hare)で、子どもは生まれてまもなく眼が開いて毛が生え、歩行もできる。
このうち、アマミノクロウサギは、特別天然記念物にも指定されている絶滅危惧種である。また、サドノウサギは、本土から移入されたホンドテンによる捕食のため、激減している。
日本の野生のうさぎには本来から生息しているノウサギや、ペットうさぎ(穴うさぎの改良種)が野生化したうさぎなどが主に生息していると思われる。
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る。
野尻湖
芙蓉(ふよう)湖の別名でも呼ばれる。ナウマンゾウが出土する湖としても知られており、発掘調査が行われている。湖沼水質保全特別措置法指定湖沼。
鍋倉山 1289m
長野県の最北部、新潟県境に連なる関田(せきた)山脈の中央付近に聳える。ブナ原生林が広く残っている区域の1つである。山中には「森太郎」と「森姫」と言うブナの巨木がある。
信越トレイル
広大なブナの森を擁し、信越の長い歴史の史跡を擁する日本初の関田山脈80kmのロングトレイル。スピードのみが追求されつつある社会で、人間が200年前まで頼ってきた「歩く」というスピードに敢えてもどることによって、かつて見えていたものを再び見つめなおそう、そして、21世紀の地域社会のありかた、正しい自然との付き合い方を探し出そうとするのが、この関田山脈トレッキングルートの目的である。
現在「NPO法人信越トレイルクラブ」によって運営されている。
斑尾高原トレッキングトレイル
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観光協会を中心に斑尾高原に住む人たちのボランタリー活動と地域行政の支援によって20ルート総延長50kmに及ぶトレイルが整備され維持されている。また、歩く楽しみを倍加させ、環境保全促進のための啓蒙活動を行う観光協会公認ガイドを多数要している。
斑尾高原のトレッキングは、全国に先駆けて行った「ガイド付きトレッキング」が特徴である
☆その他の動物 キツネ、テン、イタチ、タヌキ、リス等も数多く生息しています。