斑尾高原で見られる鳥類

■鳥類
オオルリ 大瑠璃(スズメ目ヒタキ科)
全長16-16.5cm
頭から上面、尾まで瑠璃色。尾羽の外側5対には基部付近に白色部がある。尾羽には黒色が混じる。風切の先端は黒い。目の下から喉は黒い。それ以外の部分は白い。
頭から尾にかけて背面が茶褐色で、喉(のど)と腹は白い。胸と脇(わき)が褐色。
地鳴きはクッ、クッ。さえずりは、美しい声でゆっくりとピリーリー、ポィヒーリー、ピールリ、ピールリ、ジィ、ジィと鳴く。雌雄とも似たような声でさえずる。
急斜面の中腹の樹木の梢に止まり、枝先から谷間の上空に飛び出し、フライングキャッチしてチョウ、ガ、ウンカ、アブ、羽化した水生昆虫などを捕える。止まっているときは比較的じっとしていることが多い。樹上生活が主体で、採餌のために地上に下りることは少ない。育雛期には雛にアオムシなどの昆虫の成虫・幼虫、ムカデなどを与える。採餌している姿を見かけることは少ない。
5〜8月で年に1回行う。一夫一妻である。
主として低山帯から亜高山帯にかけての山地や丘陵に生息し、特に渓流沿いのよく茂った林に多い。渡りの時期には市街地の公園でも観察される。
妙高市の鳥に指定されている。
アオゲラ 緑啄木鳥(キツツキ目、キツツキ科)(全長29cm)
日本列島の本州だけに分布する留鳥である。比較的低山のよく繁った森に棲む。 112
斑尾高原の森でもよく見かける。ペンションの木の外壁に工事をしているような音を立てて穴を開けオーナーを困らせる。
顔と首は灰緑色、腹部は薄い灰色で黒色黄班がある。背は黄緑色、頭と顎の辺りが赤い。
巣は木の幹に穴を掘って作る。高さは地上2〜5m。入り口の直径5cmぐらい、深さ30cmぐらい。1巣卵数は7〜8個である。
キョッ、キョッ。また、ケレケレケレと飛びながら鋭く鳴く。繁殖期にはピョーピョーとも鳴く。樹幹を登りながら採餌する。幹から大枝へ移り、別の木の幹の下方へ飛び移り、上方へと登る。地上にもおりる。昆虫、甲虫の幼虫・成虫、クモ、ムカデなどを食べる。地上でアリを好んで食べる。また小枝に止まって果実も食べる。一夫一妻である。
アカゲラ 赤啄木鳥(キツツキ目、キツツキ科)(全長23cm)
本州と四国の平地から亜高山帯針葉樹林までに生息し、比較的明るい森を好む。
雄は、頭上は黒色で後頭が赤い。喉は白く顎線は黒い。胸や腹は白く下腹と下尾筒が赤い。翼の先端に白斑が多数見られ、横斑に見える。肩羽は白く逆八の字斑に見える。
繁殖形態は卵生で、枯れ木や弱った木に穴を掘って営巣する。日本における繁殖期は4-7月で、1回に4-6個の卵を産む。抱卵期間は10-16日、育雛期間は20-30日。抱卵はオス、メス交代で行い、育雛も共同で行う。食性は雑食で、樹木の幹から枝にかけて登りながら、樹皮の表面や割れ目、特に枯死部で採餌する。枯死材の中にいる甲虫の幼虫をとり出す。アリ類やチョウ・ガ類の幼虫も食べる。植物食ではヌルデやウルシの実、ノイバラやヤマブドウなどの果実などを食べる。
鳴き声はキュッ、キュッ。また、ケレケレケレと飛びながら鋭く鳴く。一夫一妻である。
ツツドリ 筒鳥(カッコウ目、カッコウ科)(全長32cm)(夏鳥)
身体全体が青灰色の比較的大形の野鳥。日本には夏鳥として渡来し、北海道、本州、四国で繁殖する。 113
頭部、体上面、胸は青灰色。腹は白く、ホトトギスよりは細めの横斑がある。
低い声でポポ、ポポと続けて鳴く、カッコウの仲間で他の鳥の巣に「托卵」をする。
托卵は、アオジやメジロ、センダイムシクイなどムシクイ類にすることが多い。
昆虫を主食とし、樹上でチョウ類の幼虫を食べている。
夏の斑尾高原にはカッコウと並んで多く生息する。
ヤマガラ 山雀(スズメ目、シジュウカラ科)(全長15―16cm)
頭は黒と薄茶色で斑模様、首から下の身体は、赤茶色のベストを着たような感じの配色である。雄は、「ツーツーピー、ツーツーピー」とゆっくり囀る。
年間を通して一夫一妻のつがいでいる。留鳥とされるもその生態は研究が必要である。
エサは虫の幼虫も食べるが、ドングリなどの堅果類を好み、両足で器用に挟んで割って食べる。また木の実を樹皮の隙間に貯蔵する習性がある。
斑尾高原の春は、これらの仲間が沢山やってきて、賑やかである。
シジュウカラ 四十雀(スズメ目、シジュウカラ科)(全長15cm)
“四十雀”と書き、カラ類では代表的な鳥であり、留鳥と考えられる。
斑尾高原では、普通に見られる。首から腹にかけてのネクタイのような黒い模様が特徴的である。
囀りは「ツツピー、ツツピー」「ツピツピツピ」と早く鳴く。
その名前の由来は、木々の間を「落ち着きなく始終動き回る」ことから。漢字表記は「四十雀」で、一羽で雀が40羽分いるくらい賑やかであることからといわれる。
イカル 斑鳩、鵤(スズメ目アトリ科)(体長23cm,翼開長33cm)
顔の黒い模様と太くて黄色いくちばしが特徴。キーキーキヨコキーなどと特徴的なのどかな声でさえずり、「お菊二十四」とか「フ
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ィロソフィー」などと聞きなされ、最近の聞きなしには「良いことね」などいろいろある。
餌は、非繁殖期には、樹上や地上に落ちたヌルデ、ハゼ、サクラ、カエデなどの木の実や種子を主食とし、マメ科の鞘やヒマワリの種子などを嘴で上手にはさみ割る事が出来る。繁殖期には昆虫も食べることが多くなり、エノキ、ニレの実、イラガのまゆを潰して食べる。「鵤」は角のように丈夫な嘴を持つ事に由来する。繁殖期はヒナにはガなどの幼虫も運ぶ。秋から冬には群で行動し、よく地面に降りて草の実などを探している。
北海道、本州で繁殖、秋には四国や九州へ渡る。冬はほとんど単独で、暖かい地方の山麓や平地の林の中にいる。
その独特な囀りは、直ぐに「イカル」だと分かり、斑尾高原にも多く生息する。
ウグイス 鴬(スズメ目ウグイス科ウグイス属)(別名・春告鳥)
日本ではほぼ全国に分布する留鳥。ただし寒冷地では冬季は暖地へ移動。 平地から高山帯のハイマツに至るまで生息し、環境適応能力は広い。 警戒心が強く、声は聞こえど姿は見せずである。英名 "Japanese Bush Warbler"(日本の、茂みでさえずる鳥)はその生態から来ている。ホトトギスの托卵対象となる。地鳴きは「チャッチャッ」
ホオジロ 頬白(スズメ目ホオジロ科)
ホオジロはスズメによく似た目立たない小鳥で留鳥。北海道から屋久島までの全国に生息。見分け方は、頬の白さで「黒いサングラスをかけているスズメ」である。
抱卵は雌のみが行い、雄は縄張りを見張り、盛んにさえずる。雛は11日で孵化(ふか)し、雌雄に養われて、約11日で巣立つ。抱雛は雌が約6日間行う。巣立った幼鳥はその後、約27日親の給餌を受けながら育つ。繁殖の1サイクルは2ヵ月である。 115
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地上で採餌することが多い。雑草などの間を歩き草の種子などを食べる。イネ料、カヤツリグサ科、タデ科、キク科、マメ科などの種子が好物である。穂に止まって種子をつまみとり食べる。動物食も好み、特に雛の餌としてチョウ・ガ類の幼虫やバッタ類などである。
ツィ チョチョチョ ジュクジュクチーとさえずる。ツッチー ツッチーと地鳴きをする。チチチッと鳴くが、その聞きなしは、「一筆啓上つかまつりそろ」で有名。一夫一妻である。